2022年9月29日
Leitz Phone 1の外装とカメラ以外の機能を紹介していきます。
ほとんどAQUOS R6の紹介となってしまいました(※Leitz Phone 1はAQUOS R6の外装違いです)。
「AQUOS」はテレビから始まったブランドです。
AQUOS PHONEのハイエンドたるAQUOS R6および派生モデルであるLeitz Phone 1は、テレビブランドの名に恥じない、大変素晴らしいスペックのディスプレイを搭載しています。
「240Hz駆動」のPro IGZO OLEDディスプレイは、Xiaomi 11T Proとは異なり、感動を与えてくれました。
240Hzと言っても、描画自体は120Hzです。フレームとフレームの間に黒画面を挿入することで残像感を少なくしているとのことで、これで240Hz駆動と謳っているわけです。
ラウンドエッジディスプレイで両端が暗くなってしまうのは、やはりいただけませんが、2階建てグリーン車のような曲面はわりと高級感があるように見えます(表現に高級感がありませんが……)。
端部の誤操作は、シリコンカバーを付けている限り気になりませんでした。
色については、色彩諧調10億色(10ビット?)かつ色域が広いらしいです(DCI-P3など具体的な指標はスペック表にありません)。リッチカラーテクノロジーの基本設定を「おすすめ」にすると彩度が高く不自然にまります。標準に設定すると他のスマホに近くなります。
輝度については、「ピーク輝度 2,000ニト」と謳われています。
参考として、iPhone 14 Pro/Pro Maxが「最大輝度1,000ニト(標準)・ピーク輝度2,000ニト(屋外)」、Apple Watch Ultraが「最大2,000ニトの輝度」となっています。
コントラスト比は「2000万:1」が謳われています。iPhone 14 Pro/Pro Maxは「200万:1(標準)」が謳われています。
つまり、iPhone 14 Proシリーズと同等の明るさで、コントラスト比は一桁高いらしいです。
超音波式の画面内指紋認証です。超音波式なので、画面の一部が明るくなるようなことはありません。
認識範囲がとても広く、2本指での認証も設定できます(2本で解除はただ不便なだけだと思いますが……)。
ただ……やっぱり側面指紋認証しか勝たん。速度は側面指紋認証には勝てないと感じました。
ちなみに、指紋認証を押したままにすると「Payトリガー」が発動し、任意の設定したアプリが起動します(デフォルトはPayPay)。
バイブレーションは極めて普通です。iPhoneやXiaomi 11T Proのような感触はありません。
内臓スピーカーはクソ。色々表現を見つけて書きたいと思ったこともありましたが、それは時間の無駄なのでやめます。
朗報として、AQUOS R7では改善されているようです。
3.5mmジャックがあり、Hi-Res Audioマークが付いています。
開発者向けオプションでリストに載っているBluetoothコーデックは、以下の通りです。
(他端末では必ずしも全てがスマートフォン側で利用できるわけではないので要注意)
日本ブランドのスマホですので当然、おサイフケータイが付いています。
SoCはSnapdragon 888を搭載しています。AnTuTuベンチマーク v9の結果はベストで78万点でした。
RAM12GB(LPDDR5)らしいです。スマートフォンのアプリだけで12GBも使い切るのは不可能なのではないでしょうか。(私のSurface Pro 7は4GBなんですけど…?!)
発熱のため、シリコンカバーを付けて3回目ほど回すと58万点になってしまいました。
シリコンカバーを付けると、熱さは和らぎます。しかし素の状態では、筐体がアルミなので持っていることが難しいときもあります。
デカい、というか分厚い。重い。シリコンカバーをつけるとさらに大きく重たくなります。
ただ、その重さは、金属とガラスの筐体を見たときには、相応の重さであると感じます。
オーディオ機器っぽい感じもあるかも(しかし内臓スピーカーの音質はクソなんだよな……)。
急速充電(USB PD 3.0対応)での充電時間は「約130分」と謳われていますが、何Wかは書いてありません(国内のスマホはまず書いていない)。
「インテリジェントチャージ」機能があり、①最大充電量を90%にする、②画面点灯中は給電のみにする設定が可能です。
容量は5000mAhです。電池持ちは、1日持つぐらいでしょうか。
無線充電には対応していません。ハイエンドなんだから対応しろという風に言う人もいます。しかし私は重くなるなら不要派です。
AQUOS PHONEでは、通常のAndroidとは違い、デフォルトのフォントとして「モリサワ 新ゴ」が指定されています。Google Play Storeで色々なフォントをダウンロードして指定可能です。
Leitz Phone 1だけの特徴として、ロック画面などで、数字がライカらしい機械彫刻フォントで表示されます。
Android 12で不評な点であるクイック設定パネルのWi-Fiオンオフボタンは、AQUOSには存在します。
シングルSIMです。不安定になるならデュアルSIMは要らないかもしれません(スマホ複数台持ちの人間の意見です)。
LTEは、3社プラチナバンドに対応しています。
NRは、n77/n78の他に、Softbankでは転用バンドとして運用されているn3/n28に対応します。
しかしdocomoのn79やミリ波n257は使えません(R7についてはSoftbank版も両方対応しています)。
(残念そうに言っていますが、特に田舎ではミリ波は「面白要素」ぐらいの意味しかない……。)
防水/防塵は、AQUOS R6と同様、IPX5/8(お風呂対応)/ IP6Xと謳われています。
外装が違うにもかかわらず防水・防塵性能が同一であることは嬉しいですね。
ここで言う「お風呂対応」というのは、温水シャワーや水蒸気にある程度耐えられることを意味しており、湯船に浸けたり石鹸をかけたりしても大丈夫ということではないようです。結露に注意し、外部機器の接続や充電は絶対に行わないようにしましょう。水抜きを忘れずに。
開発者向けオプションに「Prefer 5G NR Mode」を発見しましたが、Softbankでは動作していない模様?
(AQUOS R6 / Leitz Phone 1は、Softbank 5G SA対応端末ではありません。)
LEDフラッシュを懐中電灯として使用する時、カメラカバーを外して使わなければなりません。懐中電灯として使うには使う不向きです。
そもそもうっかりしているとカメラカバーをなくしそうです。しかしそれは日常的に普通のカメラのレンズカバーを見失っている私がヤバいだけかもしれません。
ここまで、カメラを除いた性能を見てきました。
やっぱり中身はAQUOS。性能はハイエンド、ディスプレイにとても力が入っている。内臓スピーカーはクソ。といった感じでした。
スピーカーを除けば、2万円で買える性能ではありませんでした。
筐体の材質やディスプレイ、性能(RAM12GB・ROM256GB)には高級感を感じました。
超音波式画面内指紋認証もある程度快適です。
3.5mmジャックは、改めてあった方が便利だと感じました。
一番残念なポイントは、スピーカー音質でした。きっと開発者たちは、カメラのことばかり考えていて音のことを全く忘れていたのだと思います。
それと、電源ボタンと音量ボタンの間にあるよくわからないボタンも不要です。
次の記事では、いよいよカメラの話をします。